感情

「感情」という名の猛獣使いになれ

「悔しい、頭にくる…」

「言いたいことがうまく言えない。」

「どう関わっていいかわからない。」

ふつうに生活していれば、「感情」に
関する悩みは、避けられません。

職場や家庭、どこに行っても
人は「感情」に悩まされます。

ストレスが溜まる。
怒りで何も手につかなくなる。
仕事で失敗して落ち込む。
大事なものを失って悲しむ。
この先どうなるのだろうと不安になる。

こうした心の動揺が、「感情」です。

「感情を上手にコントロールできたら」
と、誰もが願いますよね。

そこで、不快な「感情」ヘの処方箋です。

1、 不快な「感情」が生まれる
のを防ぐ。
2、 わいてしまった「感情」は
早めに解消する。

不快な「感情」が生まれるのを防ぐ
には、「心の半分を相手に、もう
半分を自分に向ける」という方法が
あります。

まずは、心を「前と後ろ」に分ける
イメージをしてみてください。

目を閉じてみて

・前の方を向く心
・心の内側を見る心をイメージします。

前を見る心は、そのまま相手を見る
だけです。
反応はしません。
「ただ理解する」
という立場にのみ立ちます。

相手をただ見て、その言葉が理解
できるかどうかだけが問題です。

相手の言うことがわかるなら
「わかります」。

もしわからなければ、
よく聞くか、「今はわからない」
と理解します

次に、心の内側では、
自分の「反応」を見ます。

もしかしたら、そのわからなさは、
自分自身が「理解を拒んでいる」
からかもしれません。

「自分が正しい」という思い、

「こうしてほしい」という
相手への期待や要求、

「前にも同じことを言われた」
という過去への妄想から

相手をありのままに、冷静に見る
ことができないのかもしれません。

怒りを感じているか、

過去を振り返っていないか、

緊張や、相手への疑い・妄想が
わいていないか。

あらゆる感情は、自然にわいてくる
ものです。
だから、つねに「後ろ半分は
自分の心を見る」のです。

わずかでも、後ろ半分の
「気づきの心」がぐらつくと、
相手への「反応」に
一気に流されてしまいます。

あとは、怒り、緊張、おびえ、恐怖、
疑念、記憶、妄想、悲しみにのまれます。

「ひどい」「悔しい」「許せない」
という反応の嵐に巻き込まれて
しまうのです。

こうなってからの立て直しは大変なもの。
時間もエネルギーもかかります。

だから、最初から不快な感情が
わかないように、なるべく反応しない
ように努めましょう。
心がけていれば、だんだん反応しない
心が育っていきます。

2、わいてしまった「感情」は
早めに解消する。

不快な感情が生じてしまったら、
いま起きていることをそのまま
心の中で言葉にします。

「いま、怒りがこみ上げている」
「イライラして落ち着かない」
「眉間にシワが寄っている」
「険しい表情をしている」
「呼吸が苦しい」など

自分の状態を客観的に表現します。
それだけで、不快な感情は
すーっと引いていきますよ。

「正しさ」は、人それぞれに
違うもの。

だからこそ、
相手の言い分を「否定」することも

「わたしの方が正しい」という
「説得」も不要です。

「あなたにとっては、それが正しい
のですね」と、ただ理解するだけです。

不快な「感情」は
未然に防ぎ、早めに解消しましょう。
そして、目の前の景色をクリアな心で
ながめましょう。

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