思いのクセ

「おっしゃる通りです」それが心を破壊する

「自分との対話」
できていますか?

会社員を長年やっていると
無意識のうちに
他人に合わせるのが当たり前
になっていたりします。

まぁ、それはそれで
処世術として仕方がないことです。

そういう生活を長年続けてきた結果

自分が今、何をしたいのか?
自分が今、何を感じているのか?

ひどい時は、

今、うれしいのか?
今、悲しいのか?

そういった「感情」さえ
わからなくなっているのです。

人によっては、生きている実感が
ない、と感じることもあるでしょう。

それは、自分の「感情」を
自分から切り離しているから
かもしれません。

例えば、

何かミスをして
上司に、理不尽に責められている場面
を思い出してみてください。

「本当は、それは違う」
「それは、自分のせいじゃない」

と思っているし

過去のミスまで持ち出されたら
「怒り」が湧いてくるのが普通です。

そう、それが普通なんです。
正常な反応なんです。

でも、こう考えてしまう人もいます。

「いや、確かに自分が甘かった」
「自分がもっと気をつけていれば
 まだなんとかできたかもしれない」
「私が悪いんだ」

「ああ、私はダメなんだ。」

上司の言葉をそのまま受けとめ
真剣に、反省して見せれば
もう責めてこなくなるはず。

だから、自分を偽って
上司の言う通りに
「おっしゃる通りです」と
やり過ごしてきませんでしたか?

そしてそのうち、本気で、
そう思うようになってはいませんか?

「私は、ダメなんだ」と・・・

でも

受け止めてもらえなかった
自分の本当の気持ちや、

分かってもらえなかった思いは
自分の中に、重く沈澱して
心を動かなくしていきます。

怒りを感じなくすればするほど
感情を抑圧するので、

「悲しみ」も「喜び」も
感じなくなっていきます。

「怒り」という1つの感情を
切り離したら、
「喜び」の感情も
感じなくなってしまうのです。

私は、話題になった映画を見ても

これの、どこが面白いの?
ああ、ここが泣くところなのか。

という感じで、
何もかもをひどく醒めた目で
見ていた時期がありました。

おそらく、心が冷え切っていたのでしょう。

それなのに、
何も感じなくなっているのに
誰ともつながれていないことは
本能的に感じてしまっている。
だから
その心の渇きを癒すために

本心から欲しいものではないものを
手に入れてみたり

本心からしたいことではないことを
やってみたりする。

「すごいね」と言われることで
その瞬間だけは、他の人と繋がっていると
感じられるから、かもしれません。

でも

自分が自分でわからないから
「満足」しているのかどうかもわからず

「もっと」「もっと」
他人から認められるものを
求めるようになってしまう。

これが、会社員の多くが、無表情に
なってしまう背景です。

感情のスイッチを切っていなければ
満員電車になんか乗れません。

心によろいを着せておかなければ
やっていられないのが、本当のところ
ではありませんか?
その「自分の本音」を
吐き出させてあげてください。

誰にも言えないことなら
自分だけは、自分の理解者に
なってあげてください。

自分が、本当は何を思っているのか
自分が、何を感じているのか
自分の本音を言葉にしてみること。

それが、

「自分との対話」なのかもしれません。

頭であれこれ考えるのではなく

自分の感情が教えてくれる
本当の自分の気持ちを知ること。

自分の本音を知ることこそが、
生き方や方向性を決める「原点」を
教えてくれるはず。

だから、

まずは、わかりやすいところから
自分に質問してください。

「今、本当は何が飲みたい?」
「それを飲んだら、どんな気持ちになる?」

会社員生活で知らず知らずのうちに
身につけた防衛反応は
一朝一夕に、取り除くことはできません。

だから、少しずつでいいから
自分の感情を取り戻していく。

それが、
本当の自分を知り
真に、充実した人生を手にするための
第一歩なのかもしれません。

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