私への問いかけ
私は時々、深く内省するために
ある瞑想をすることがあります。
この瞑想では、最初に今の自分のカラダ
心、そして呼吸の状態に焦点を合わせ
意識を内側に向けることから始めます。
そして、心の中で
「わたしは、ここにいます」と唱えます。
次に、「なぜ、今、わたしがここに
いるのか」と言う問いかけを中心に
歩んできた道のりのすべての出来事を
1つずつ丁寧に振り返っていく
作業を行います。
例えば、なぜ自分がヨガを始めるように
なったのだろうか。
自分の人生で、きっかけとなった
出来事やきっかけをくれた人たち。
大きなことも、ささいなこともあるし
中には明確な理由なく
あらがうことができなかった直感によって
導かれたこともありました。
その一つひとつをゆっくりと
意識的に振り返ってみると
うれしいことや楽しいことばかり
ではなく苦悩や痛み、迷いも
たくさんあったことがわかります。
こうして自分の過去を振り返っていく
プロセスの中には、
「本当は、こんなこと起きなければ
よかったのに」と思うことも
少なくありません。
しかし、自分のこれまでの道のりを
改めて見直していくと
そんな苦しいことほど自分の成り立ち
にとって不可欠な部分であり
今の自分を作るのに欠かせない一部
であることがわかってきます。
好んで選んだわけではないのに
その苦しみが自分の重要な一部とは
とても皮肉なことです。
だけど、過去を振り返ると、実は、
自分が深い苦しみや痛みを必要として
いたことに気づかされるのです。
なぜなら、そうして自分の弱さに
直面したからこそ
「確かなもの」を求めたいという
探究心に目覚めることになったからです。
そして、このことはみんなの共通の
テーマでもあるのでは、と思います。
苦しんでいない時はあまり深く
考えることもなく、毎日を淡々と
過ごすができるのかもしれない。
でも、痛みや苦しみなど、人生の
様々な荒波が、なぜ自分や愛する人に
起こるのかを考えると
何か本当のものを求める探究心と
ともに、人生そのものの意味が大いに
深まるのではないかと思うのです。
私は、あるときから、すべての人は
目的を持って生まれてきた
と考えるようになりました。
その目的とずれた生き方をして
いるうちは、人生に対する充足感
を心の底から感じることは
難しいと思うのです。
自分が学ぶべきレッスン、この魂が
達成しようとしている目的。
自己探求を深めるほど、それに
忠実な生き方が可能になって
くるだろうと思っています。
そして、自分の命に与えられた目的を
知って初めて、本当の生きがいが
感じられるのではないかと思います。
では、自分の命の本当の目的とは
何なのでしょうか。
見つけ出す方法については
改めて書きます。