命の目的の見つけ方
自分の過去を振り返ると「本当は
こんなこと起きなければよかったのに」
と思うことも少なくありません。
でも、自分のこれまでの道のりを
改めて見直していくと
そんな苦しいことほど、自分の
成り立ちに不可欠な部分であり
今の自分を作るのに欠かせない
一部であることがわかってきます。
好んで選んだわけではないのに
その苦しみが自分の重要な一部
とはとても皮肉なことです。
だけど、実は、自分が深い苦しみ
や痛みを必要としていたことに
気づかされるのです。
なぜなら、そうして自分の弱さに
直面したからこそ、「確かなもの」
を求めたいという探究心に目覚める
ことになったからです。
そして、このことは、みんなの共通の
テーマでもあるのではないかと思います。
自分の命に与えられた目的とは?
それはどうしたら見つかるのでしょうか。
命の目的を見つけるためには
自分の本心に従って毎日の生活を
送っていくことだと思います。
とてもシンプルなことのようですが
実は、なかなか手ごわいことなのです。
なぜなら、わたしたちは、自分の本心を
覆い隠して生きているものだからです。
本心と相容れないものに合わせて
生活していると、最初はわずかな
ズレが、時間が経つにつれ増幅し
中心とズレた状態の自分が本当の
自分であると錯覚してしまうのです。
それでも、ぶれたり、ずれたりする
たびに再び中心に戻ること。
中心を何度でも確かめながら、今の
自分の本心に正直に生きることが
最も大切なのだと思います。
世界じゅうをめぐって「確かなもの」
を求めたとしても戻る場所は
自分自身しかないのです。
自分の中から、真実、幸せ
そして最終的に残るものへと
導いてくれるものがある
そんな内なる光の存在が自分の
中にあると信じること。
内なる光の存在を信じ、自分自身
を知ろうと努めることが大切です。
これは、他の動物と違って、意識を
持った人間にしかできないこと。
人の命とは、そのために与えられて
いると言えるのかもしれません。
だから自分の本心を知るためには
誠実な心で自分自身と向き合い
自分で自分に問いかけること。
それには、自分の中心にある
静かな場所へと戻っていくこと
が手がかりとなります。
自分のことを見失ったとき、何が
本当に大切なのか分からなくなった時
もう一度、自分自身の中心に戻れる
ことを知っていてください。
ヨガが教えてくれる本来のヒーリング
とは、カラダと心と意識を
呼吸を通してつなぎ
「今」という瞬間にそれらの
一体感を味わうことなのです。
呼吸を意識することで、いつでも誰でも
自分の中心を流れる生命エネルギーと
調和をはかることができます。
カラダを、呼吸の流れと調和して
流れるように動かしていくことで
具体的に肉体の次元から
「中心に戻る」軸の感覚を
育んでいくことができます。
ヨガを通して養う強さと柔軟性は
身体的に働きかけるのと同時に
体内のエネルギー状態を整えること
から、心の面まで強さと柔軟性を
育むようになっています。
大切なのは、自分を観る、自覚した
意識をいつも育てていくこと。
この意識こそが、どんな場面でも
自分に気づかせてくれるのです。